【必要機材と費用目安】家庭用刺繍ミシンを買ってオリジナルイラストの刺繍を作った(前編)
完成形
家庭用の刺しゅうミシンを使って、オリジナルキャラクター「むにむにハムスター」の刺繡ポーチをつくりました。
刺繡サイズは4〜5cmで、4色の糸を使用しています。
刺繍を作るために必要な材料
オリジナルイラストor写真の刺繡を自力でミシンでやりたい場合、
下記の材料が必要になります。費用については次の大項目でご紹介します。
- 5.USBメモリー
1.刺繍機能つき家庭用ミシン
下記条件でミシンを探した結果、当てはまるのはブラザー製かジャノメ製のどちらかだということがわかりました。
(JUKI製はオリジナル刺繡についての説明ページが見つからなかったのでボツ)
- PCで描いたオリジナルイラストをもとに、刺繡データの作成&読み込みが出来る
- 販売できる程度の品質を保った綺麗な刺繡ができる
- 職業用ではなく家庭用のミシン
- 刺繡専用ではなく、実用縫いもできる
ブラザーとジャノメのミシンの、現行の最安3機種をネットで比較検討した結果、
ジャノメはメーカー希望小売価格そのままの値段のものしか見つからないのに対し、ブラザーはビックカメラなどで希望小売価格から割引されて販売されていました。
割引後の価格で比較すると、このような感じになりました。
※2018年1月時点。
たとえばFM1100は、メーカー希望小売価格は150,000円ですが、
ネットで約80,000円で販売されています。
もしかしたらジャノメも実店舗では安く買えるのかもしれませんが、
ネットでは見つからなかったのと、刺繡サイズは10cmx10cmで十分なので、
ブラザーのFM1100を購入することに決めました。
FM1100より1万円ほど安いFE1000という機種でもよかったのですが、
FE1000は見た目がどうしても気に入らなくて、FM1100にしました。
FE1000とFM1100の違いを徹底分析してみました![刺繍ミシン] - THE GREMLIN
2.1に対応した刺繍用ソフトウェア
ブラザー製ミシンの場合は刺しゅうPRO、
ジャノメ製ミシンの場合はデジタイザーもしくはカスタマイザーというソフトが必要です。
刺しゅうPROは、付随のソフトウェアキーUSBをPCに挿入して使用します。
3.2に対応したパソコン
刺しゅうPROの動作環境は、
「対応OS : Windows Vista®、Windows® 7/ 8/ 8.1/ 10(32または64ビット)」
とパッケージに記載してあります。
また、ブラザーのよくあるご質問には
「Mac OSには非対応」という回答が載っていました。
そのためWindowsPCが必要なのですが、うちにはiMacしかありません。
かといってWindowsPCを新たに買ってMacと使い分けるのは面倒だなぁと思い、
ダメ元でBoot CampでiMacにWindowsをインストールしてみて、
そのWindows上で刺しゅうPROが動作するかを試してみました。
たまたま家にWindows 7 のインストーラーがあったので、それを入れてみました。
結果、Boot CampでMacにインストールしたWindows7で、
刺しゅうプロは動きました。
今のところ、問題なく刺繡データの作成が出来ています。
ただ、ブラザー公式ではMac OSは「非対応」となっており、
下記QAの通りハッキリとNGという回答が書いてあって動作保障は一切できませんので、真似しないほうが良いかもしれません。
刺しゅうPROは、Boot Campを利用してIntelベースのMacにインストールしたWindows OS環境で動作しますか。 | ブラザー
Macintosh用エミュレーションソフトである"Virtual PC for Mac with Windows"では、「刺しゅうPRO」は動きませんか? | ブラザー
4.イラスト
刺繡にしたいイラストを描きます。
ブラザーFM1100の場合、写真のような複雑なものも刺繡できますが、
単純なもののほうがより綺麗に刺繡出来るようです。
今回のポーチは、自身が作成したLINEスタンプのむにむにハムスター3の
イラストを1点刺繡化してみました。
刺しゅうPro 10は、png等の画像データだけでなく、Illustratorなどのベクターデータ(SVG形式)でも読み込むことができます。
5.USBメモリー
PCで作成した刺繡データを保存し、ミシンに読み込ませる際に使います。
刺しゅうPROに、このようなUSBらしきものが付随していますが、このUSBはソフトウェアキー専用なので、メモリー機能がありません。
そのため作成データを保存するためのUSBメモリーは、
別途準備しておく必要があります。
6.刺繍用の糸(上糸、下糸)
メーカーごとに、純正の刺繡糸が用意されています。
消耗品・オプション | アクセサリー一覧 | 家庭用ミシン | ブラザー
メーカーのやつはだいぶ高く、1色250円とかします。高い・・
たぶん純正のやつじゃなくても普通に刺繡できると思うのですが、
刺刺繡ミシンを使うのが初めてだったので、まずは純正のやつを買っておくことにしました。
メルカリやヤフオフで探したところ、中古のやつが半額程度で出品されていたので、
30色くらいがセットになったものを購入。
下糸は結構消費するので、手芸屋で安いやつを買っておきました。
7.布など、作成したい布小物の材料
作りたいものにあわせて、
布やファスナーなどを準備しておきます。
私の場合、Youtubeで作り方を検索して、動画を参考にしつつ材料を準備しました。
ポーチ作りの場合は、下記が必要です。
- 布(表地、裏地)
- ファスナー
- 接着芯(厚め)
8.手芸用ハサミ
刺繡糸と布を切るときにハサミが必要です。
手芸用のハサミは普通のハサミより断然切れ味が良く、
先もとがっているので刺繡後の走り糸を切る際にとても便利です。
「糸切りはさみ」「手芸用ハサミ」で検索していただくと見つかるかとおもいます。
例)Clover カットワークはさみ 115 サック付き 36-666
9.アイロンと接着芯
布単体に刺繡すると、生地によっては布がヨレて刺繡模様にズレが発生してしまいます。刺繡土台を補強して、より綺麗に刺繡が出来るようにするために、接着芯を使用します。
厚みに種類があり、私はいまのところ毎回厚手タイプを使っていますが、
用途や布の厚みに合わせて使い分けると良いみたいです。
【おさいほう漫画】布以外に必要な材料の確認をしよう 接着芯は何故いるの?
接着芯は布にアイロンで貼り付けるため、アイロンも必要です。
例)コスモ 高級接着芯 【厚手】100㎝×2M - Amazon
10.【任意】ミシンのフットコントローラー
刺繡作業のみの場合はコントローラーは特に必要ないのですが、
その後ポーチなどを作る際は、フットコントローラーを使うと、縫い中に終始両手が使えるのが便利です。
私はヤフオクで中古のやつを買いました。
例)brother ミシン用フットコントローラー FC32291(MODEL T) - Amazon
準備にかかる費用目安
1〜10を全部揃えると、ブラザー製ミシンを選んだ場合は最安で計16万円くらいです。
ジャノメの場合はブラザー+10数万くらい。
- 5.USBメモリー:700円〜
準備が整ったら
あとは作るのみです!
作り方については、後編でご紹介します。
もちろん、刺繡はポーチだけでなく、トートバッグとかにも入れられるし、
いろいろなイラストを刺繡にすることができます。
刺繡ミシンたのしい!
これらの刺繡小物は、2018年5月26日(土)・5月27日(日)に開催のヨコハマハンドメイドマルシェにて販売しますので、ぜひお越しください!
〜後編につづく〜